2015年9月17日木曜日

EF35mm F1.4 2型

軸上色収差補正の切り札として、特殊な硝材である"BRレンズ"を使用し、圧倒的な高画質を実現したEF35mmF1.4II。

現行品を売却し、新型の発売を楽しみにしていたのだが...

海外の評価サイトにアップされているテスト画像を見たところ、その性能に疑問をもってしまった。

像高の中腹あたりから徐々にパープルフリンジが発生、像の崩れとあわせて急速に解像度が低下している。

シグマやタムロンも同焦点距離のレンズを用意しており、標準ズームに内包される画角であることから、よほど高画質でないと30万円近い金額は出したくない。

テストサイトを閲覧したユーザーのほとんどは、「え?これで新型?」と思ったに違いない。有名掲示板にもスレがたっていない。

画像に残存するフリンジは、軸上色収差ではなく倍率色収差なのかもしれない。モチーフが中央にない場合や、パースを避けてトリミング前提のフレーミングをした場合には、F5.6まで絞る必要があるだろう。その場合、24-70で代用可能だ。

像面歪曲の可能性があるので、もう少し実写テストが増えてくるまで結論は出さないが、現時点ではサードパーティを選んでおくことが賢明だろう。

2015年9月5日土曜日

タムロンの新SPシリーズ


タムロンが鏡筒デザインを一新し、35mm、45mmをF1.8を有効口径とした新製品を発表した。

大口径レンズとしては凡庸なF1.8という口径ではあるが、タムロンはそこに光学手ぶれ補正と高画質という、他に類を見ない構成とし、新たな撮影スタイルを提案する。

準広角と言われる自然なパースペクティブで人気の焦点距離である35mm。寄っても引いてもフレーミングしやすいので、手持ちでのスナップショットに向いた万能選手だ。

一方、同時発表の45mmにおいては、いわゆる標準レンズに近い焦点距離。肉眼に違い画角と言われいることや、絞り値で変化する描写の違いが大きいことを特徴とする。

標準と準広角という、標準ズームに内包される焦点距離ではあるが、それだけに使用頻度は高く、また手持ちでの撮影が多い。
今回の35mm、45mmは、口径を大きくとったことで、標準ズームと比べて有効口径は数段明るく、ゆえに数段速いシャッター速度を選ぶことができる。手ぶれ補正を搭載したことと相まって、ある程度絞りつつスローシャッターも手持ちで可能にするなど、光量に乏しい状況や、三脚の使用禁止など、悪条件でもしっかりとした結果を残せるスペックと言えるだろう。

常用する焦点域に、大口径と手ぶれ補正という新たな提案をしてきたタムロンの35mm、45mmという二つのレンズ。ありふれた焦点距離だからこそ、その手ぶれ補正を利用し、今まで気がつかなかった被写体が見えてくるのではないだろうか。