2016年4月16日土曜日

PRO-1000 キヤノンのインクジェットプリンター


先日、キヤノンのインクジェットプリンターである、PRO-1000というものを撮影した。
キヤノンのインクジェットプリンターには画質優先のPIXUS PROシリーズと、業務用途のImage PROGRAFというふたつのカテゴリーがある。
PRO-1000の立ち位置は、Image PROGRAFでありながらPIXUS PROの画質もあわせ持った、究極のプリンターとなっているという。
私が思うに、画質を極めた結果、生産性と安定性を極めた結果、どちらを名乗れば良いのか戸惑うぐらいのモノが出来てしまったということだと思う。
プリント最大サイズはA2サイズとなる。小さめなポスターという認識が適当だろうか。
プリントされた用紙を手に取ると、かなりの迫力。さすがImage PROGRAFだと感心した。そして細部の緻密な再現にはPIXUS PROの品質。これは未だかつてない素晴らしい体験なので、店頭で是非ともサンプルを手に取って欲しい。

さて、その究極プリンターであるPRO-1000だが、要求するデータも大変なものとなる。まず解像度がA2に足りないデータをプリントしてみたところ、あまりに粒状感が少ないため、これでいいやと思ってしまった。もはや銀塩プリントを超えた。大判インクジェットなんて...そのような懸念は皆無だ。大きくすればアラが見えてしまうと考えるのは当たり前だろう。ところがその用紙サイズの迫力と超絶高画質で、すんなり鑑賞出来てしまう。
しばらく見入ったところで解像度が足りているデータを用意し、キヤノン系の300/600dpiでプリントしたところ、寄っても引いても神画質に息をのんだ。初めてiMac5Kで写真を等倍表示したとき以上の感動だ。もはやプリントそのものが芸術。この感動を手にするためには、それ相応のプリントへの知識と経験が必要になるのだが、そのようなものは必要ない。アプリ任せでカラマネまでやってくれる。しかもプロファイル変換がうまいっ!プロの仕事がまたひとつなくなった。
問題があるとすれば、用紙サイズA2の適切な解像度である300/600dpiを確保するためのデータである。150dpiでもじゅうぶんに鑑賞できるが、広がる究極画質も手に入れたいところ。ステッチや高解像度レンズを組み合わせ、高解像度なデータを作成することがキモとなる。ブレ対策にも相当な神経を使うことだろう。

2016年4月13日水曜日

PENTAX645ZとiMac5K


645ZをiMac5KとUSB接続し、レリーズ直後のRAWファイルをPCに即時転送する、いわゆるデザー撮影を行った。プレビューを閲覧可能になるまで40秒ぐらい。iMac5Kを導入するまで使用していた自作のWin10マシンでは、およそ20秒ぐらいで転送していた。
なんでこんなにimac5Kへの転送が遅いのかは謎だが、その速度には、かなりイライラする。他のPCではどれぐらいの転送時間が必要なのかと思い、MacBook Pro 15 Retinaにて検証した。25秒ぐらいで転送されることを確認した。
結局、同時記録でWiFiカードということになるのかと、複雑な気持ちでそっと645Zをカメラバッグに収納した...

2016年4月11日月曜日

ハッセルの100M


ハッセルブラッドが1億画素のデジタルカメラを発表した。価格は378万円。

フェイズワンと違いデジタルバックだけではなく、ボディとファインダー、グリップこみでの価格となる。

これには飛びつくプロやハイアマチュアが多いと思われる。自宅のハイエンドインクジェットプリンターでA3出力を楽しんでいる方々にとっては、画素が100Mあろうが高解像度出力をする場合はA3程度の画素数となる。
キヤノンのプリンターであれば600dpiでA3ノビまでいけるかいけないかぐらい。エプソンなら720dpiでA3ギリギリか。

135DSLRで50MのEOS-5Ds/Rが存在するので、セミ判の100Mに驚くことではないが、その価格に夢を感じる。ハイアマチュアなら車を買おうと思えば買える価格帯であり、プロならリースしても経営の圧迫が少ない。私的にはハイアマチュアがこのカメラでコンテスト応募のクオリティアップに活かして欲しい。かつてハイアマチュアは135判で撮影することはほとんどなかった。みんなブローニーフィルムのストッパーを舐めまくっていたものだ。もっとも写真業界を盛り上げてくれる層の彼ら彼女らにこそ、ぜひ手にとって欲しい。

2016年4月6日水曜日

Profoto B2 使用感


使っていると「購入はやまったかなぁ〜」と感じるプロフォトのB2。光量の少なさがとても不便に思う。
二灯繋げると一灯あたり125w/sずつという、クリップオンストロボ並みの光量となってしまう。
専用設計のアクセサリーを装着した時の確かな安定感はさすがと思わせるが、その大きさと重さは機動力を削ぐ。一番の問題は価格で、ものにもよるが、スタジオ用のストロボ一式が買えてしまう。ではその大変に高価であり大きく重いストロボを誰がどう使うのか。そこにB2の価値がある。メーカーの作例にもある通り、対人物の飛び道具だと強く感じた。システム化されたアクセサリーを通じてB2はその性能をいかんなく発揮する。トレぺや傘などの、古典的かつ汎用性のある道具を使いこなし、様々なモチーフと対峙するような状況には不向きだと思った。

例えることこうなる。

B2には質のよいバンクやビューティーディッシュなどの灯具が用意されており、またそれらを装着して振り回すことを念頭において開発されている。
これがクリップオンなら灯具と位置関係がズレたりしないか神経を使う。またその装着の完成にも神経を使う。
結果わ短いレンズでストロボごと動きながら撮影などが可能となる。

一方、ケーブルが常に這いずり回ることが思考の範囲を狭める。窓うちと呼ばれる窓ガラスにディフューザーを装着し、建物の外にストロボを配置するような使い方は向かない。よってエディトリアルには不向きだといえる。
光量の少なさも現場をねじ伏せるだけの力技は期待できない。よってコマーシャルフォトにもマッチしない。
結局、プロフォトのブランドイメージがそのまま適用されるということになる。


2016年4月4日月曜日

AD600 ささやかな問題点

タイトルとかみ合わないが、ProfotoのB2を導入した。
ロケ用の照明はAD360を使用、その性能に不満はなかったのだが、撮影可能となるまで、組み上げるまでの工程が煩雑。
AD600にするかB2にするか、様々な要素を考察した結果、B2を選んだ。
設営のしやすさはAD600、汎用性もAD600、故障などの有事における優位性もAD600。
AD360を使用していることもあり、AD600のリリースを見たとき、まさにプロの決定版だと思った。欲しかった要素がすべて盛り込まれている。
B2を選んだとはいえ、まだ未練がある。それぐらいの完成度が際立つ。
しかし、たったひとつの懸念がアバタにエクボとはならなかった。
それはバッテリーだ。
AD600は2灯で運用していくのが現実的だろう。その大きさ重さを考えると、3灯は大きくなりすぎる。その際、それぞれに装着済みと予備あわせて4つ必要となる。毎回4つ充電し、かつ充電器を4つ持ち歩くことはかなりの苦痛だ。また、現時点ではバッテリーを入手出来ない。宝箱の中に鍵あるような話だが、手に入れられない以上、AD600を選択することは出来ない。困った話だ。

さて、B2を軽くテストしてみたところ、AD360にあってB2にないもの、またその逆のことなど色々あった。

まずB2の場合、AD360のようにスピードリング式のアダプター2つを持ち歩かなくて良くなったことがかなり助かる。とはいえ、B2でアクセサリーを利用する場合は必要になり、またAD600では必要なくなる。
次にB2ではラジオスレーブの着脱は必要なくなり内蔵されている。しかしこれもAD600では内蔵されている。
最後にバッテリーなのだが、ジェネレーターに装着するB2は、灯数に関係なくひとつのバッテリーで済む。充電と発光が同時に行えるのも合理的だ。
利便性は極めて低くなるが、モノブロックではないので、これは引き換えとなる。
個人の好みになるが、これからバッテリー式のストロボを導入予定としている方にはAD600を第一選択肢としたい。クリップオンの軽快さと操作性、モノブロックの確かな光量と汎用性がひとつになった、これからのバッテリー式ストロボのお手本となるだろう。

私のようなバッテリー管理にうんざりしている場合は、おとなしくプロフォトを買うべきだろう。光量が少ないのでチカラで押すことは出来ないが、普段自前のスタジオ業務を外に持ち出す感覚は現場での設営に神経を使わなくて良い。
価格も随分と違っていて、AD600が2つとも故障などのトラブルに見舞われた場合、もう一式買い足すことが可能となっている。それでいて完成度は極めて高い。
AD360ユーザーはかなり多いと思われる。その設営の煩雑さに悩まされているのであれば、すぐにでもAD600を購入するべきだ。バッテリーの入手は時間の問題だろう。何なら4灯買ってバッテリーだけ予備とするのもよい。

B2は名門プロフォトの気合の入った商品だが、完成度を高めた中国製がすぐそこまで追いついている。コストパフォーマンスを真剣に考えていないと、メーカーの明日はないと思われる。ADシリーズと比べ、スペクトラムや調光の安定感、道具としてのデザイン性が比較にならないほど安定しているなど、プロの用途における根幹の部分においては、その確かな優位性を感じる。しかしスタジオ用途ではない以上、そのバラツキは撮影条件で吸収されてしまう。スイスのエリンクロームが直接のライバルとなるが、あちらは半額で同等の機能を備える。B2の選択が正しかったのかは、使用を重ねて判断したい。