2016年12月13日火曜日

プロの道具 キヤノンやニコンの完成度


キヤノンやニコン以外のカメラメーカーに届いて欲しい声がある。
ぜひともプロ用のWiFi機能を搭載して欲しいと願う。

新製品のカメラは、どれもこれもWiFi機能を内蔵している。
しかしそれらはすべてカメラ側のメモリーカードの中を
「見に行く」だけのものであり、複数の画像を比較したり、
レーティングしたりするためには設計されていない。

電波環境の悪い状況もありえるし、カメラのバッテリーを交換していると画像を確認できない。スタジオで画像を等倍チェックなどもってのほかだ。

キヤノンやニコンには画像をFTPで即時転送するソリューションが用意されていて、転送されていれば閲覧フォルダをロストすることもない。また、閲覧に使用するアプリケーションも統一されたもので使用が可能となる。もちろんFTPサーバーの構築や、ネットワークの知識も必要になるが、フォトグラファーにそれぐらいのことは朝メシ前。

キヤノンとニコン以外では用意されていないことが問題で、どれだけ良い商品を開発しても、現場では使用することができなくなる。そしてキヤノンでは中級機で分離型のWiFi機器で三脚ネジに装着可能、ニコンではホットシューに装着する形となっている。ニコンではホットシューが使用不可になるのが撮影現場で不便になり、キヤノンのタイプは三脚使用に取り外すことになるのが不便である。
キヤノンとニコンのフラッグシップ機ではボディ横に装着するもので、煩わしさは極めて低いものとなっている。たったこれだけで現場投入が可能になるのだ。
プロフォトのラジオスレーブ通信がSONY対応になったこともおおきなトピックだが、こういったプロ用のソリューションも、他メーカーや中級機にも用意して欲しい。

2016年11月19日土曜日

オリンパスの高倍率ズーム


オリンパスの高倍率ズーム、開放から隅までしっかりと結像するということで注目を集めている。
一方、センサーサイズからくる高感度の限界も指摘され、特にフォーサーズユーザーではない方々に多く見られる。
しかし、論点がズレているだけではなく、その高倍率ズームの性能が、唯一無二の存在であることに気付いていない。APS-Cや135フルサイズにある高倍率ズームでは、平均値で8M程度しか解像していないうえに、絞り込んでもほとんど改善しない。それでいてテレ端のF値は6.7、約1段半も暗い。手ぶれ補正の効き具合を考慮すると、2段から2段半はフォーサーズの高倍率ズームにアドバンテージがある。
センサーサイズからくる感度の優位性を考慮すると、フォーサーズの高倍率ズームがもつ2段半の優位性は帳消しになることは事実だが、フォーサーズユーザーではない方々のコメントには、そもそも解像するのかしないのかということを比較のファクターとして考慮されていない。
小型軽量、20Mを解像する性能、開放F値、センサー手ぶれ補正とレンズ手ぶれ補正のデュアル手ぶれ補正、それらをパッケージして比較出来る製品が存在していないこと、そこが何より大切なことなのである。
多くの写真ファンにとって、高倍率ズームはとても気になる存在のはず。しかしながら画質の面でその使用に躊躇していたことも事実。その真実は今回発表となったオリンパスにあった。
賢明なカメラマンであれば、たとえマウントが違えどサブカメラとして、もしくは風景用としてカメラバッグに入れておきたいと思うだろう。小型軽量なシステムがやっと脚光をあびる時が来たのだ。

2016年9月10日土曜日

ZEROTECH DOBBY


初ドローンとしてZEROTECH DOBBYを導入した。
いきなりだけど、まったく静止しない。フラフラして安定しないのだ。
ひどいときには予想もしない方向に移動してしまう。
なんとか操縦し続けて、2メートル円の中におさめ続けることは出来るようになったが.....こりゃダメだ。目の前からいなくならないようにすることで精一杯で、撮影なんて出来るのだろうか...
ぶつかって墜落を繰り返しているうちに、予備で購入したプロペラは交換し尽くした。
フラフラの状態で何とか撮影したものを確認すると、ブレブレ。

初ドローンは、どうしようもない結果となってしまった。

2016年8月16日火曜日

GODOX AD600BM


Profoto B2の光量不足を解決することができず、結局GODOXのAD600BMを導入した。
既に主力であるAD360が軽快な使用感だったので、さらにもうひと押し、設営を簡略化するためという理由もあった。

ボーエンズマウントを選択したのはProfotoのアクセサリーを流用する目的。よくあるACモノブロックより一回り大きく重いが、取り出して電源オンで設営完了となることを思えば、多少のことは目を瞑ることにした。

Profotoのバッテリー内蔵モノブロックという選択がベストなのだが、3倍近い価格にはため息が出る。

さて、AD360、Profoto B2とバッテリー式ストロボの代表が揃ったわけだが、B2との比較が、大多数の関心ではないだろう。

実戦投入して感じたことをまとまると、

それでも大きく重い
発光の音が耳障り
リモコンで操作できることが少ない
バッテリーインジケータが適当すぎ
雲台とアンブレラホルダーが手抜き
本体側の調光はリモコンに反映されない

といったことが問題点と感じた。
特にスタンドに取り付けた際、トップヘビーなのは想像通りなのだが、雲台が操作しづらく微細なコントロールは無理だろう。大光量とワイヤレスを活かして、力で押していく撮影へと流れていく。これらは実際に使用してくなかで結論づいたことだ。これはこれでアリなのではあるが、クリップオン組には大味な撮影に難色を示すことを想像した。


2016年6月30日木曜日

ママにおすすめするカメラ



出産時期にあわせてカメラを購入する方も多いのではないか。価格も横並び、どれにして良いのかよくわからない。それってある意味どれでも良いということでもある。似た機能、似た価格、似た見た目...
オリンパスのペンシリーズはうまくやっていると思う。どれでも良いなら見た目がカワイイことは大切。ニコンはエントリー機でも質実剛健さが伝わるカメラ感がある。ソニーはスマートフォンに代表されるイメージがあり、カメラも先進的であろうとユーザーが勝手に勘違いしてくれるところがある。ペンタックスとパナソニックはどうしよう...カジュアルなイメージが何もないな。キヤノンはよくわからないけどEOS Kissという名前を聞いたことはあるだろう。

今回はペンタックスとパナソニック、この2社を超簡単に結論する。

ペンタックスのエントリー機は中級機並みのスペックを持っていて、お買い得感がとても高い。しかし色気ゼロの外観や製品イメージで、ママが手を出しにくい。言い方を変えれば偏見で損をしているメーカーだ。パパにはウケるスペックなので、夫婦で相談することをすすめる。
パナソニックのエントリー機は割り切った仕様のため整理された使い勝手があるが、上位機種でないと、どれを取っても物足りないと思う。しかしそんな細かいことはどうでもよくなる外観の良さがある。

エントリー機としての性能は、ペンタックス以外は各社横並びで、多少の優劣はあっても、その差は取るに足らない些細なことだ。ではワンランク上の中級機はどうだ?そこでもその傾向は変わらない。では製品スペックや製品イメージから離れ、その撮影スタイルから見てみると、そこに答えが見えてくる。
オリンパスやパナソニックはマイクロフォーサーズという、カメラで1番重要なセンサーが規格化されている。それは一眼レフではなく、背面液晶を見ながら撮影するスタイルが標準となっている。ファインダーすら省略されている機種もある。そのマイクロフォーサーズのセンサーサイズを少し大きくしたAPS-Cという規格に沿ったものを採用しているものがオリンパスとパナソニック以外のメーカーとなる。いわゆるデジタル一眼レフとはこのAPS-Cを採用していることを指す。
話が長くなるが、デジタル一眼レフは鏡をセンサーの前に置き、シャッターを切った時にその鏡が移動し、センサーにレンズで結像したものを露光させる。つまりセンサーを電気的に経由しないで被写体を確認する光学式ファインダーというものが備わっている場合が多い。ミラーレスと呼ばれるものはその鏡がなく、センサーでキャプチャした映像を背面液晶もしくはそれをもっと小さくした液晶を覗く仕組みとなっている。
難しくなってしまったが、光学式ファインダーがあるのかないのか、そこがポイントと言いたい。
スマートフォンに慣れ親しんだユーザーには、見えるものが写るものと理解しているので、その光学式ファインダーを理解すること自体が難しく、またその必要もないといえる。よってママには先ほどのミラーレス機を推したい。キヤノンのEOS Kissは該当から外れ、ニコン、ペンタックスも同様だ。
キヤノンにはミラーレス機も製品として存在しているが、EOS Kissをミラーレス化したような状態で、良くも悪くも中途半端。ニコンやペンタックスは小型化しすぎて、センサーサイズがコンパクトデジタルカメラ、いわゆるコンデジと同じセンサーサイズになってしまう。コンデジのレンズが交換式になったといってよい。これは後に触れるがママにはすすめたくない。


...となると、ソニー、パナソニック、オリンパスが選択肢として残る。

次回は残った3社をミラーレスという立場から見てみよう。


2016年6月1日水曜日

仕事用のカメラはどれが良いのか


貸しスタジオでスタジオマンに
「カメラ何使ってるの?」
とたずねたとき、そのほとんどが5DMk3かD810とかえってくる。
「トランスミッターの装着が大変だよね」とそれに今度はこちらがこたえると、「使っていません」という。
...それは一体どのような意味があってそれらのカメラを使用しているのかと疑問を持ったので、またまた「なんで5DやD810なの?」とかえす。
すると「特に意味はないんですけど」という、もうどうにも理解できないことをかえしてくる。
まあ、確かになんでも良いと言えばそうなのかもしれない。弘法筆を選ばずとあるように、腕が先でカメラは二の次だといえる...のだが、カメラそのものが現場でのコミュニケーションとしての手段でもあるので、明確な意図を発信して欲しかったなと内心では思っていた。

さて、何を買っても良いという意見もあるのだが、何を買ったら良いのかはわからないだろう(汗)
私なりにこれからカメラマンを目指す方々にこれ一台といった結論として、
SONYのα7Sが良いと思う。
ちとお高いのが難点だが、最近多くのベテランがαに軸を移しつつあることで、その内容が妥当だと証明している。
システムとして小型であることや、単体でWiFiが利用可能なことなどが現場でのプレゼンテーションやフットワークに大きく貢献する。重量級の機材をゆっくり解いているベテランを横目に、蝶のように舞い蜂のように刺す若手ならではの体力と気力を最大限にいかしてくれる。そして最高感度のセンサーが様々なミスを救ってくれるだろう。
感度が上がれば照明の出力が上がったのと同じこと。躊躇なくISO感度をバンバンあげて撮影するべきだ。
冷静に判断すれば、12Mで足りるケースがほとんどなのと気付く。常用ISOが3200となれば、クリップオンですらモノブロック以上の出力となる。しかもコンパクトサイズ。極小画素に慣れたその目をぜひ洗ってみて欲しい。

Profoto B2 使用感 その後

クリップオンでは物足りず、モノブロックではAC電源が機動力を損ねる...
何かよい機材はないか...そう考えるユーザーは多いと思う。ベテランは自己解決されているだろうから、ビギナー目線でモノをみてみよう。

クリップオンを多灯で利用しているユーザーが一番多いと思う。カメラメーカー純正品以外では、ラジオスレーブを外付けしているケースもまた多いだろう。このやり方だとバッテリーの管理がとても大変になる。クリップオンのバッテリー、ラジオスレーブのバッテリー、それら多灯ぶんのバッテリーが山ほどカメラバッグに溢れることになる。
現場での使用感は実に軽快で、バッテリー交換が頻繁に起こること、バッテリーぎれがどの機材なのか判別しにくいことが欠点。気づくとミスファイアカットを量産していることになる。
もう1つの欠点は、絶対的な光量が足りないこと。状況を作り出すようなライティングをする場合、この光量不足でISO感度を上げて対処する。結果、像のクオリティに影響してしまう。
ハマる場合とそうでない場合と、その差が激しい。

次にバッテリー内蔵タイプのモノブロックを現場に持ち込んだ経験をいうと、多灯ぶんの重量と体積がとにかく機動力を損ねる。現場に到着した時にはすでにヘトヘトになっているという、よくわからない撮影となる。
現場での使用感は、光量もじゅうぶんなことも含めて、組み上げてしまえば軽快。トップヘビーになるのでライトスタンドが一回り大きなモノを必要とすること、単体で完結していることでバンクやアンブレラなどのモデファイヤを利用しやすいという利点がある反面、画角の死角に灯体を仕込んだり、アシスタントと手持ちで動き回るようなフットワークは期待できない。トップライトは不可能に近いだろう。
ProfotoのAirTTLなどがこれらのカテゴリーに属する。

最後に今回のテーマであるB2であるが、ジェネレータとヘッドをケーブルで接続するというスタジオスタイルを超小型化したということがポイントとなる。ケーブルの引き回しが機動力を大きく損ねることはスタジオ用のストロボと欠点が同じ。逆に電源が1つに集約されているので、確実に発光することは連写を多用するファッションフォトには心強いことだろう。豊富なモデファイヤは軽量化されており運搬や設営にも貢献している。状況を作り出すようなライティングや大きな面光源を必要とする状況には光量が足りなく、純正のモデファイヤを駆使していくことが望ましい。ジェネレータひとつ、ヘッドひとつを利用することで効果を最大限に発揮する。

カメラマン駆け出しの場合はエディトリアル中心となるだろうからフットワークを第一に考えるべきだと思う。煩雑なバッテリー管理にうんざりしてしまうかもしれないが、クリップオン多灯が何かとよいと思う。性能のよいレンズを所有しておけば、コマーシャルにも対応するだけの応用が可能なポテンシャルを秘めている。気が付けばあらゆる部品の山に囲まれることになるが、出費が少ないことがありがたい。

人物撮影が多く、ロケ地の移動が少ないのであればB2が頼もしい。プロフォトが提供するだけのことはある骨太の設計は安心感がある。モデリングランプがバッテリーで利用可能な点も見逃せない。高速閃光モードも備え、さらにはハイエンドデジタル一眼レフの連写速度に追随する。一瞬をモノにする現場でこれほどありがたい思いをすることはないだろう。

商品撮影などのコマーシャルフォトの場合はバッテリータイプのモノブロックが懐の広い撮影現場を提供する。カメラマンの配慮が支配的ではないコマーシャル撮影現場で、光量の多さで乗り切れる現場もあることを痛感するだろう。

ビギナーが考えがちなこととして、ケースバイケースで機材を揃えることが理にかなっているようにも思えるだろう。というか、誰でもそう思うだろう。とはいえベテランがひとつのやり方に固執しているのは頑固なだけではない。我々は森羅万象を写すことが使命。現場で予期せぬ出来事に遭遇することなど茶飯事だ。その2度とないシャッターチャンスに機材をあわせることなど不可能だ。我々は占い師ではない。しょせんカメラマンは手慣れた手垢まみれの機材を、独自のやり方で独自の結果を出すことしか出来ないのだ。そんなときに頼れる相棒は、自分のやり方についてきてくれる機材だけ。価格にとらわれず良いものを揃えておきたい。


2016年4月16日土曜日

PRO-1000 キヤノンのインクジェットプリンター


先日、キヤノンのインクジェットプリンターである、PRO-1000というものを撮影した。
キヤノンのインクジェットプリンターには画質優先のPIXUS PROシリーズと、業務用途のImage PROGRAFというふたつのカテゴリーがある。
PRO-1000の立ち位置は、Image PROGRAFでありながらPIXUS PROの画質もあわせ持った、究極のプリンターとなっているという。
私が思うに、画質を極めた結果、生産性と安定性を極めた結果、どちらを名乗れば良いのか戸惑うぐらいのモノが出来てしまったということだと思う。
プリント最大サイズはA2サイズとなる。小さめなポスターという認識が適当だろうか。
プリントされた用紙を手に取ると、かなりの迫力。さすがImage PROGRAFだと感心した。そして細部の緻密な再現にはPIXUS PROの品質。これは未だかつてない素晴らしい体験なので、店頭で是非ともサンプルを手に取って欲しい。

さて、その究極プリンターであるPRO-1000だが、要求するデータも大変なものとなる。まず解像度がA2に足りないデータをプリントしてみたところ、あまりに粒状感が少ないため、これでいいやと思ってしまった。もはや銀塩プリントを超えた。大判インクジェットなんて...そのような懸念は皆無だ。大きくすればアラが見えてしまうと考えるのは当たり前だろう。ところがその用紙サイズの迫力と超絶高画質で、すんなり鑑賞出来てしまう。
しばらく見入ったところで解像度が足りているデータを用意し、キヤノン系の300/600dpiでプリントしたところ、寄っても引いても神画質に息をのんだ。初めてiMac5Kで写真を等倍表示したとき以上の感動だ。もはやプリントそのものが芸術。この感動を手にするためには、それ相応のプリントへの知識と経験が必要になるのだが、そのようなものは必要ない。アプリ任せでカラマネまでやってくれる。しかもプロファイル変換がうまいっ!プロの仕事がまたひとつなくなった。
問題があるとすれば、用紙サイズA2の適切な解像度である300/600dpiを確保するためのデータである。150dpiでもじゅうぶんに鑑賞できるが、広がる究極画質も手に入れたいところ。ステッチや高解像度レンズを組み合わせ、高解像度なデータを作成することがキモとなる。ブレ対策にも相当な神経を使うことだろう。

2016年4月13日水曜日

PENTAX645ZとiMac5K


645ZをiMac5KとUSB接続し、レリーズ直後のRAWファイルをPCに即時転送する、いわゆるデザー撮影を行った。プレビューを閲覧可能になるまで40秒ぐらい。iMac5Kを導入するまで使用していた自作のWin10マシンでは、およそ20秒ぐらいで転送していた。
なんでこんなにimac5Kへの転送が遅いのかは謎だが、その速度には、かなりイライラする。他のPCではどれぐらいの転送時間が必要なのかと思い、MacBook Pro 15 Retinaにて検証した。25秒ぐらいで転送されることを確認した。
結局、同時記録でWiFiカードということになるのかと、複雑な気持ちでそっと645Zをカメラバッグに収納した...

2016年4月11日月曜日

ハッセルの100M


ハッセルブラッドが1億画素のデジタルカメラを発表した。価格は378万円。

フェイズワンと違いデジタルバックだけではなく、ボディとファインダー、グリップこみでの価格となる。

これには飛びつくプロやハイアマチュアが多いと思われる。自宅のハイエンドインクジェットプリンターでA3出力を楽しんでいる方々にとっては、画素が100Mあろうが高解像度出力をする場合はA3程度の画素数となる。
キヤノンのプリンターであれば600dpiでA3ノビまでいけるかいけないかぐらい。エプソンなら720dpiでA3ギリギリか。

135DSLRで50MのEOS-5Ds/Rが存在するので、セミ判の100Mに驚くことではないが、その価格に夢を感じる。ハイアマチュアなら車を買おうと思えば買える価格帯であり、プロならリースしても経営の圧迫が少ない。私的にはハイアマチュアがこのカメラでコンテスト応募のクオリティアップに活かして欲しい。かつてハイアマチュアは135判で撮影することはほとんどなかった。みんなブローニーフィルムのストッパーを舐めまくっていたものだ。もっとも写真業界を盛り上げてくれる層の彼ら彼女らにこそ、ぜひ手にとって欲しい。

2016年4月6日水曜日

Profoto B2 使用感


使っていると「購入はやまったかなぁ〜」と感じるプロフォトのB2。光量の少なさがとても不便に思う。
二灯繋げると一灯あたり125w/sずつという、クリップオンストロボ並みの光量となってしまう。
専用設計のアクセサリーを装着した時の確かな安定感はさすがと思わせるが、その大きさと重さは機動力を削ぐ。一番の問題は価格で、ものにもよるが、スタジオ用のストロボ一式が買えてしまう。ではその大変に高価であり大きく重いストロボを誰がどう使うのか。そこにB2の価値がある。メーカーの作例にもある通り、対人物の飛び道具だと強く感じた。システム化されたアクセサリーを通じてB2はその性能をいかんなく発揮する。トレぺや傘などの、古典的かつ汎用性のある道具を使いこなし、様々なモチーフと対峙するような状況には不向きだと思った。

例えることこうなる。

B2には質のよいバンクやビューティーディッシュなどの灯具が用意されており、またそれらを装着して振り回すことを念頭において開発されている。
これがクリップオンなら灯具と位置関係がズレたりしないか神経を使う。またその装着の完成にも神経を使う。
結果わ短いレンズでストロボごと動きながら撮影などが可能となる。

一方、ケーブルが常に這いずり回ることが思考の範囲を狭める。窓うちと呼ばれる窓ガラスにディフューザーを装着し、建物の外にストロボを配置するような使い方は向かない。よってエディトリアルには不向きだといえる。
光量の少なさも現場をねじ伏せるだけの力技は期待できない。よってコマーシャルフォトにもマッチしない。
結局、プロフォトのブランドイメージがそのまま適用されるということになる。


2016年4月4日月曜日

AD600 ささやかな問題点

タイトルとかみ合わないが、ProfotoのB2を導入した。
ロケ用の照明はAD360を使用、その性能に不満はなかったのだが、撮影可能となるまで、組み上げるまでの工程が煩雑。
AD600にするかB2にするか、様々な要素を考察した結果、B2を選んだ。
設営のしやすさはAD600、汎用性もAD600、故障などの有事における優位性もAD600。
AD360を使用していることもあり、AD600のリリースを見たとき、まさにプロの決定版だと思った。欲しかった要素がすべて盛り込まれている。
B2を選んだとはいえ、まだ未練がある。それぐらいの完成度が際立つ。
しかし、たったひとつの懸念がアバタにエクボとはならなかった。
それはバッテリーだ。
AD600は2灯で運用していくのが現実的だろう。その大きさ重さを考えると、3灯は大きくなりすぎる。その際、それぞれに装着済みと予備あわせて4つ必要となる。毎回4つ充電し、かつ充電器を4つ持ち歩くことはかなりの苦痛だ。また、現時点ではバッテリーを入手出来ない。宝箱の中に鍵あるような話だが、手に入れられない以上、AD600を選択することは出来ない。困った話だ。

さて、B2を軽くテストしてみたところ、AD360にあってB2にないもの、またその逆のことなど色々あった。

まずB2の場合、AD360のようにスピードリング式のアダプター2つを持ち歩かなくて良くなったことがかなり助かる。とはいえ、B2でアクセサリーを利用する場合は必要になり、またAD600では必要なくなる。
次にB2ではラジオスレーブの着脱は必要なくなり内蔵されている。しかしこれもAD600では内蔵されている。
最後にバッテリーなのだが、ジェネレーターに装着するB2は、灯数に関係なくひとつのバッテリーで済む。充電と発光が同時に行えるのも合理的だ。
利便性は極めて低くなるが、モノブロックではないので、これは引き換えとなる。
個人の好みになるが、これからバッテリー式のストロボを導入予定としている方にはAD600を第一選択肢としたい。クリップオンの軽快さと操作性、モノブロックの確かな光量と汎用性がひとつになった、これからのバッテリー式ストロボのお手本となるだろう。

私のようなバッテリー管理にうんざりしている場合は、おとなしくプロフォトを買うべきだろう。光量が少ないのでチカラで押すことは出来ないが、普段自前のスタジオ業務を外に持ち出す感覚は現場での設営に神経を使わなくて良い。
価格も随分と違っていて、AD600が2つとも故障などのトラブルに見舞われた場合、もう一式買い足すことが可能となっている。それでいて完成度は極めて高い。
AD360ユーザーはかなり多いと思われる。その設営の煩雑さに悩まされているのであれば、すぐにでもAD600を購入するべきだ。バッテリーの入手は時間の問題だろう。何なら4灯買ってバッテリーだけ予備とするのもよい。

B2は名門プロフォトの気合の入った商品だが、完成度を高めた中国製がすぐそこまで追いついている。コストパフォーマンスを真剣に考えていないと、メーカーの明日はないと思われる。ADシリーズと比べ、スペクトラムや調光の安定感、道具としてのデザイン性が比較にならないほど安定しているなど、プロの用途における根幹の部分においては、その確かな優位性を感じる。しかしスタジオ用途ではない以上、そのバラツキは撮影条件で吸収されてしまう。スイスのエリンクロームが直接のライバルとなるが、あちらは半額で同等の機能を備える。B2の選択が正しかったのかは、使用を重ねて判断したい。


2016年3月14日月曜日

成長鈍るデジタル一眼レフ

キヤノンからEOS kissシリーズの新型、X80が発表された。WiFiとNFCが搭載されたことで、スマートフォンなどに画像が転送可能となった。
他には特に目立った変更点はない。
掲示板では、そのマイナーすぎる変更点を指摘する書き込みが目立つ。
しかし、いまさら何をどうしろと言うのだろうか。例えば8MぐらいのAPS-Cを併売すれば話題には上がるだろうが、購入には至らないだろう。物理的なコストの制約で駒速やファインダー倍率の向上は望めない。手堅くまとめてきたキヤノンにはむしろ流石ですなと伝えたい。
特にフィールドで扱いやすいトーンカーブのつくり込みは、長年の蓄積を持つ富士フイルムに迫る、卓越した再現性を誇る。それと引き換えにノイズが多いが、得るものは大いに勝っている。トビ際の美しさは唯一無二と言っても過言ではない。キヤノン、ニコン、ペンタックス、ソニーと手持ちの機材を比較して、どうしてもその点だけは、譲れないものがある。
富士フイルムは別格としても、ソニーはコニカミノルタの知的所有権を有しているはず。高感度ノイズの少なさは素晴らしいが、もう少し何とかならなかったものか。
好感の持てる再現性とノイズの多さは相容れないものだということであり、画素を増やすならば感度を下げるなりの用意があると助かる。
高画素で高感度ノイズが少なく、色再現も高いことが何よりではあるのだが、どれかに特化したカメラが登場することを願っている。

2016年3月12日土曜日

多分、誰も買わないコンデジ

4K動画が撮影可能な8Mピクセルのセンサー、大きさは1インチ。135換算で24から105までのズームレンズ、口径はF1.2-2.0で5軸手ブレ補正つき。
こんなカメラがあったらいいなぁ...

高倍率ズームが実質8M程度しか解像していないことから、いっそのことハイエンドコンデジが良いのではないかと物色してみた。

色々と調べてみると、精通したユーザー達は口を揃えて、パナソニックのLX100というのがコンデジにおける現時点での結論らしい。

ボケの輪線除去までこだわった光学系を有し、8群11枚のレンズ構成でありながら、非球面が8面もある。おそらく画像補正で歪曲収差を補正し、それで稼いだ像面歪曲を光学系で補正、均質性の高い画面全域で高解像度を有していると予想した。

センサーは1インチより大きなフォーサーズとなっており、より高画質が期待できる。かなり興奮してきたが、マルチアスペクトとなっている表記で、おや?...とつまづいてしまった。
懸念は的中、イメージサークル直径とセンサー対角線が一致していない。
16Mセンサーで有効12Mとある。これでは12Mの画像サイズでありながらピクセルピッチは16M相当となる。つまり当たり前だが16Mのフォーサーズと同等。これはいただけない。またレンズもテレ端で135換算75mm相当となっている。ポートレートには焦点距離が短い。モチーフのパースペクティブがエグい。
大きさ重さ、レンズ構成など強い魅力があるのにツメがアマい。切り取りには物足りない画角や、細部がドロつきそうな画素サイズ。
惜しい。これで10Mセンサー、テレ端135換算105mmまであったら良かったのに。市場のニーズを見れば、そのような商品が企画されることはなさそうだが、あと一歩というところまで位置するカメラがあったのだと感心もした。
画素競争も終焉を迎え、トップシェアを誇る出荷台数のスマートフォンでさえ、ピクセルピッチの大きさを誇示している。4K動画を閲覧する環境も整いつつあるなか、スペックよりもその画質を問われるいまこそ、メーカーには現実的な企画をし、それを啓蒙して貰いたい。

2016年3月10日木曜日

高倍率ズームは便利なのだが

α6000と高倍率ズームの組み合わせは、旅行における最高の組み合わせだと思っていた。センサーサイズは大きくしたいが、レンズは小さくしたい。ボディをフルサイズにするとレンズも大きくなり、レンズを小さくするとセンサーが小さくなりすぎる。
物理的に当たり前のことなのだが、しばらく高倍率ズームを使用してみたところ、マイクロフォーサーズが旅行用には適していると思うようになってきた。
高倍率ズームはあまりに画質が悪い。
ハイエンドコンデジに負けるんじゃなかろうかという解像度。
高倍率ズームを携帯するのはやめて、焦点距離を望遠ズームと広角ズームで分割すれば解像度は改善するだろう。
その場合、機材は旅行とは言い難い大きさと重さになる。
開放から隅々まで解像度の高い性能を有し、それでいて小さく軽いレンズ。
APS-C以上のセンサーサイズでは、いくらボディが小型軽量でもレンズまで小さく軽くは出来ない。そして、センサーが大きいことによるノイズの少なさも、高倍率ズーム利用時ではその優位性はスポイルされたうえに、解像度は低い。
焦点距離の短いレンズであれば大きさの問題は少なくなっていき、それこそα7シリーズのように、シーンによってはボディを変えることで、また別の可能性がひろがる。

望遠レンズを旅行に持っていくということは、メーカーが言うところの、焦点距離が長いほどマイクロフォーサーズの優位性が際立つという宣伝文句にのるかたちとなりそうだ。








2016年2月28日日曜日

iMac 5Kが届いた→再修理


メモリが燃え、メモリスロットまで焦がしたiMac5Kだが、修理から戻ってきた。
そのまま再修理となるのだが何故かというと、モニタのガラスが割れていたのである。
もう踏んだり蹴ったりで購入をApplestoreで決定してから1カ月が経とうとしている。とはいえこちらは何も出来ないのでただ待つだけ。

再修理に5日は必要とサポートのオペレーターに告げられ、もうMacに対する情熱は薄れ、使い慣れたWindows10のマシンに向かい、「これでいいんだよ俺は」と3日過ごしたらMacが届いた。

サポートから電話が入り、再三申し訳ないと伝えられたが、このような事故で、誰の何が悪いと言えるのだろうか。

さて、気を取り直してMacにソフトウェアをインストール、各種の設定をし、撮影画像の確認や画像処理を行う。懸念であった解像度とソフトウェアのUIがあわないこともない。何かと動作がカクカクすることも事前に確認済みだ。これはBTOでグラボを選択できる最高のもの、かつそのメモリも最大容量のものを選んでもカクつく。それが気になる方にはあまりお勧め出来ない。
何と言っても5Kで60P(相当?)のモニタで画像や動画の編集と閲覧が可能になっていることが素晴らしい。それ以外のことには、あまり考えないことにしよう。


PENTAXからついに

PENTAXから135フルサイズセンサーを搭載した、デジタル一眼レフが発表された。
やっと発表...というか、かなり待たされた...いやいや、よくぞやってくれた...
PENTAXユーザーは複雑な気持ちだと思う。他マウントユーザー、キヤノンやニコンユーザーも気になる完成度で、フィールドでの利用を強く意識した機能を有しているところが面白い。
スタジオでの撮影にも便利なLED照明や、センサーを移動させてRGBを全てキャプチャ可能なマルチショット、背面モニターが可動式など、機能はてんこ盛り。それでいて小型軽量に仕上がっているところも多数のユーザーにとって、ありがたいだろう。
実写テストのデータが手元にないので詳細はまだわからないが、プロカメラマン用のソリューションがないことを除き、ありとあらゆる機能が詰まった、極めて隙のない仕上がりとなっている。
完成度の方向が、プロ用のソリューションを省略しているということでは、オリンパスと一致している。プロ現場での実用ということでは不満はあるが、ニッチな機能に開発のリソースを割り当てるよりは、写真機としての完成度を極めたという、ひとつの到達点を見た気がした。

2016年2月24日水曜日

iMac 5Kが届いた→開封


突然ですが、メモリが燃えました。
iMac 5Kが届き、開封して数十分経ったその時...
燃えたメモリはコルセアの8GB。
iMac 5Kに8GBを二枚装着し起動。排気口から何かが燃えたような異臭がしたのでメモリを見たら焦げている。

高い勉強代だったなと..
MacのメモリはBTOで最大にし、ACPPでメーカーサポートを延長しておくのが定番。少しでも安く...と自身のスキルを過信したのがよくなかった。
メモリなんて規格さえあえばと思っている方、気をつけてください。

2016年2月11日木曜日

肥大化するデータの保管方法


過去の撮影データを外付けHDDに保管しているのだが、アーカイブという特性上、RAID10で保管してある。

合計5台のHDDを組み合わせ、1つのボリュームとして運用している。そのHDDに障害があった場合はすべてのデータが読み出し不可能になってしまう。恐ろしいことだ。例えを言っただけでも身震いする。
そこでいくつかのHDDに障害があっても運用可能な構成をとることが望ましい。そこでRAIDの出番となるのだが、いくつかの構成方法がある。私は5台あるHDDのうち、2台が障害にあっても運用可能な構成にしている。ボリュームの容量は3台分となってしまうが読み出せなくなってしまったら元も子もない。
問題はそのボリュームの容量である。
大容量でRAIDを構成すれば運用は快適だ。何でもかんでも放り込めば良い。実に簡単。その後先を考えない運用で現在18TB。もうこうなってしまってはそのボリューム自体のバックアップをとることは困難だ。
...バックアップのバックアップ?
障害に備えてのRAIDボリュームをバックアップすることはどういうことなのかと。
運用中のRAIDボリュームはNTFSでフォーマットしてあるのだが、Macで読み書きが出来ない。世には便利なツールがあり、Win/Macをこえて読み書きを可能にしてくれるアプリケーションがある。しかしこれがRAIDでの運用となると動作が不安定となってしまう。

18TBもファイルコピーをしていると、様々な問題が発生する。予想すら出来なかった問題はとても勉強になるが、解決出来ないことも多々ある。
かなわぬことだが、もう1台同じRAIDボリュームを購入しMac用にフォーマットして丸ごとコピーしたい...

2016年2月10日水曜日

iMac5Kを導入


スタジオのメインマシンである自作機の調子が悪い。プチフリとモニタのブラックアウトが多発。
そろそろ新しいマシンを新調するタイミングが来たのかとパーツリストを作成した。これを組んでアプリを移行して...と何をやっているんだろうかと。
デスク下の無骨なPCケース眺めながらため息をついた。これではただの自作マニアではないか。マシンを新調するリソースをもっと有効に使いたい。
シンプルで配線もないiMacがイイんじゃないかな。
そんなこんなでWebでiMac5Kのページへ。これは外せないな...とオプションを次々に追加、とんでもない金額になった。もとをとるべく煙が出るまで使い倒そう。
ロケ用のラップトップもタブレットも携帯電話も腕時計もApple。
それなのにメインマシンはWindows10の自作機という、よくわからない状態。これで母艦がAppleになって良かったなと自分を慰めつつ注文確定をクリックした。
約10日ほどで届く予定。新しいマシンには胸躍る...ワクワクも同時に発注したはずなのだが、特に何も感じない。
煩わしい機器の設定や設置、パフォーマンスのチューニング、それらから開放されて嬉しいはずなのに。




2016年2月1日月曜日

1DX Mark2

いよいよ明日、キヤノンDSLRフラッグシップ機である1DXの後継機が発表になる。
既存の1DXユーザーはどの様なスペックとなるのか、とても気になることだと思う。
ニコンがD5を発表し、同時に発表となった「ミニD5」と呼べるほどのスペックを実現したD500の完成度と相まって、カメラファンはかなりの盛り上がりをみせた。
その興奮さめやらぬいま、1DX Mark2のリーク情報には複雑な気持ちであることだろう。センサー読み出し速度があがり、4K60Pでの動画撮影がいちばんの注目すべきスペックではあるのだろうが、肝心のセンサー性能がどっなったのだろうかと不安になるユーザーの顔が浮かぶ。
センサーの画像アップが予想されているのだが、それで現行の1DXと高感度性能やダイナミックレンジが改善されたのだろうか。少なくとも2段の改善がなければ、現行ユーザーが手持ちのボディを置き換える理由を見つけることは難しい。そして2段も改善されているとは想像出来ない。
4K60Pや、それの一部を切り出すいわゆる4Kフォトは価値が高く、包括的にカメラのポテンシャルがあがったといえるだろう。しかしながらカメラの前にカメラ...やはりセンサー性能が向上し、高感度性能があがっていくことが、なにより既存のユーザーへの訴求となると強く思う。メディアに書き込まれるデータの変更点はとても少ないと思われる。
既存の1DXと比較し、据え置きの箇所は何もないぐらいスペックは向上した。相対ではなく絶対として、極めて完成度の高いフラッグシップ機として存在することは間違いない。しかし、これもイイね、それもイイね、でも肝心のアレはどうなってるの?
そんな複雑な気持ちの1DXユーザー、しばらくはニコンを羨ましく思うことになるだろう。

2016年1月19日火曜日

フォーサーズ プロ用のソリューション


パナソニックから400mm望遠ズームレンズ、オリンパスから300mm単焦点レンズが発表され、盛り上がりを見せているフォーサーズ。
システム元来の小型軽量を活かし、そのハンドリングと画質には説得力がある。
運搬する機材の体積を削減可能となれば仕事用としても無視できない。
プロ用のソリューションを提供してくれたら、本格的に移行も検討したいのだが、そのような動きはない。
私が考える勝手なプロ用の囲い込み案として以下を推奨したい。これは報道用途ではなく、いわゆるプロカメラマンと呼ばれる職業上としての必須項目である。

まずひとつにWiFiでもBluetoothでも何でもよいのだが、撮影画像を即時転送するソリューション。プロトコルはFTPが理想。ペアリングなんて現場でやってらんない。ほとんどのカメラマンがレリーズ後数秒以内に、手持ちのタブレットで閲覧している。モバイルOSにおいて、この手のアプリはShuttersnitchが一般的。レーティングからメール送信まで業務上進行に必要な要素を網羅。その実装には隙がない。

エントリークラスのカメラによくあるペアリング必須のpeer-to-peer方式では、電波の圏外やカメラのバッテリー交換など未転送画像があった場合、再転送する手段がない。カメラボディ内のメディアに記録されている画像をすべて表示し、未転送画像を選択転送することも可能ではあるが、メディア内に多数の画像があった場合、その画像のサムネイル取得にかなりの待ち時間をとられる。よってメディア内を見に行くのではなく、ローカルに随時保存という形態がよい。同時記録の小サイズJPEGをタブレットやPCに転送。スタッフが閲覧する場合にも、カメラボディが電源オンかつ電波の圏内の必要もない。

次に大口径の単焦点レンズ。
非常に高性能なズームレンズがあるのに何故いまさら単焦点レンズなのか...様々なシーンでベストの結果を残すことが義務付けられている職業上、これがあるとないとではフットワークが違う。ボディ内手振れ補正と相まって、ライカ判DSLRでは成し得ないシャッター速度を選択出来ることや、センサーサイズ起因の問題もある程度解決するだろう。

この2点を高水準で解決さえしてくれたら、フォーサーズを迷わず選択する。
EVFの進化は著しく、レリーズ以前にファインダーで絵が確認できることや、フレーミング毎に背面モニタへ視線を移動しなくても良いことなど、メリットは計り知れない。

そしてこれらがシステムとして小型軽量であることが最大の魅力となる。カメラボディや交換レンズだけではなく、照明や三脚、ライトスタンドやモデファイヤーなど荷物がとにかく多く重い。それらの負担を可能な限り減らし、その余力を作画にまわしたいというのがカメラマンの気持ちである。