2016年6月30日木曜日

ママにおすすめするカメラ



出産時期にあわせてカメラを購入する方も多いのではないか。価格も横並び、どれにして良いのかよくわからない。それってある意味どれでも良いということでもある。似た機能、似た価格、似た見た目...
オリンパスのペンシリーズはうまくやっていると思う。どれでも良いなら見た目がカワイイことは大切。ニコンはエントリー機でも質実剛健さが伝わるカメラ感がある。ソニーはスマートフォンに代表されるイメージがあり、カメラも先進的であろうとユーザーが勝手に勘違いしてくれるところがある。ペンタックスとパナソニックはどうしよう...カジュアルなイメージが何もないな。キヤノンはよくわからないけどEOS Kissという名前を聞いたことはあるだろう。

今回はペンタックスとパナソニック、この2社を超簡単に結論する。

ペンタックスのエントリー機は中級機並みのスペックを持っていて、お買い得感がとても高い。しかし色気ゼロの外観や製品イメージで、ママが手を出しにくい。言い方を変えれば偏見で損をしているメーカーだ。パパにはウケるスペックなので、夫婦で相談することをすすめる。
パナソニックのエントリー機は割り切った仕様のため整理された使い勝手があるが、上位機種でないと、どれを取っても物足りないと思う。しかしそんな細かいことはどうでもよくなる外観の良さがある。

エントリー機としての性能は、ペンタックス以外は各社横並びで、多少の優劣はあっても、その差は取るに足らない些細なことだ。ではワンランク上の中級機はどうだ?そこでもその傾向は変わらない。では製品スペックや製品イメージから離れ、その撮影スタイルから見てみると、そこに答えが見えてくる。
オリンパスやパナソニックはマイクロフォーサーズという、カメラで1番重要なセンサーが規格化されている。それは一眼レフではなく、背面液晶を見ながら撮影するスタイルが標準となっている。ファインダーすら省略されている機種もある。そのマイクロフォーサーズのセンサーサイズを少し大きくしたAPS-Cという規格に沿ったものを採用しているものがオリンパスとパナソニック以外のメーカーとなる。いわゆるデジタル一眼レフとはこのAPS-Cを採用していることを指す。
話が長くなるが、デジタル一眼レフは鏡をセンサーの前に置き、シャッターを切った時にその鏡が移動し、センサーにレンズで結像したものを露光させる。つまりセンサーを電気的に経由しないで被写体を確認する光学式ファインダーというものが備わっている場合が多い。ミラーレスと呼ばれるものはその鏡がなく、センサーでキャプチャした映像を背面液晶もしくはそれをもっと小さくした液晶を覗く仕組みとなっている。
難しくなってしまったが、光学式ファインダーがあるのかないのか、そこがポイントと言いたい。
スマートフォンに慣れ親しんだユーザーには、見えるものが写るものと理解しているので、その光学式ファインダーを理解すること自体が難しく、またその必要もないといえる。よってママには先ほどのミラーレス機を推したい。キヤノンのEOS Kissは該当から外れ、ニコン、ペンタックスも同様だ。
キヤノンにはミラーレス機も製品として存在しているが、EOS Kissをミラーレス化したような状態で、良くも悪くも中途半端。ニコンやペンタックスは小型化しすぎて、センサーサイズがコンパクトデジタルカメラ、いわゆるコンデジと同じセンサーサイズになってしまう。コンデジのレンズが交換式になったといってよい。これは後に触れるがママにはすすめたくない。


...となると、ソニー、パナソニック、オリンパスが選択肢として残る。

次回は残った3社をミラーレスという立場から見てみよう。


2016年6月1日水曜日

仕事用のカメラはどれが良いのか


貸しスタジオでスタジオマンに
「カメラ何使ってるの?」
とたずねたとき、そのほとんどが5DMk3かD810とかえってくる。
「トランスミッターの装着が大変だよね」とそれに今度はこちらがこたえると、「使っていません」という。
...それは一体どのような意味があってそれらのカメラを使用しているのかと疑問を持ったので、またまた「なんで5DやD810なの?」とかえす。
すると「特に意味はないんですけど」という、もうどうにも理解できないことをかえしてくる。
まあ、確かになんでも良いと言えばそうなのかもしれない。弘法筆を選ばずとあるように、腕が先でカメラは二の次だといえる...のだが、カメラそのものが現場でのコミュニケーションとしての手段でもあるので、明確な意図を発信して欲しかったなと内心では思っていた。

さて、何を買っても良いという意見もあるのだが、何を買ったら良いのかはわからないだろう(汗)
私なりにこれからカメラマンを目指す方々にこれ一台といった結論として、
SONYのα7Sが良いと思う。
ちとお高いのが難点だが、最近多くのベテランがαに軸を移しつつあることで、その内容が妥当だと証明している。
システムとして小型であることや、単体でWiFiが利用可能なことなどが現場でのプレゼンテーションやフットワークに大きく貢献する。重量級の機材をゆっくり解いているベテランを横目に、蝶のように舞い蜂のように刺す若手ならではの体力と気力を最大限にいかしてくれる。そして最高感度のセンサーが様々なミスを救ってくれるだろう。
感度が上がれば照明の出力が上がったのと同じこと。躊躇なくISO感度をバンバンあげて撮影するべきだ。
冷静に判断すれば、12Mで足りるケースがほとんどなのと気付く。常用ISOが3200となれば、クリップオンですらモノブロック以上の出力となる。しかもコンパクトサイズ。極小画素に慣れたその目をぜひ洗ってみて欲しい。

Profoto B2 使用感 その後

クリップオンでは物足りず、モノブロックではAC電源が機動力を損ねる...
何かよい機材はないか...そう考えるユーザーは多いと思う。ベテランは自己解決されているだろうから、ビギナー目線でモノをみてみよう。

クリップオンを多灯で利用しているユーザーが一番多いと思う。カメラメーカー純正品以外では、ラジオスレーブを外付けしているケースもまた多いだろう。このやり方だとバッテリーの管理がとても大変になる。クリップオンのバッテリー、ラジオスレーブのバッテリー、それら多灯ぶんのバッテリーが山ほどカメラバッグに溢れることになる。
現場での使用感は実に軽快で、バッテリー交換が頻繁に起こること、バッテリーぎれがどの機材なのか判別しにくいことが欠点。気づくとミスファイアカットを量産していることになる。
もう1つの欠点は、絶対的な光量が足りないこと。状況を作り出すようなライティングをする場合、この光量不足でISO感度を上げて対処する。結果、像のクオリティに影響してしまう。
ハマる場合とそうでない場合と、その差が激しい。

次にバッテリー内蔵タイプのモノブロックを現場に持ち込んだ経験をいうと、多灯ぶんの重量と体積がとにかく機動力を損ねる。現場に到着した時にはすでにヘトヘトになっているという、よくわからない撮影となる。
現場での使用感は、光量もじゅうぶんなことも含めて、組み上げてしまえば軽快。トップヘビーになるのでライトスタンドが一回り大きなモノを必要とすること、単体で完結していることでバンクやアンブレラなどのモデファイヤを利用しやすいという利点がある反面、画角の死角に灯体を仕込んだり、アシスタントと手持ちで動き回るようなフットワークは期待できない。トップライトは不可能に近いだろう。
ProfotoのAirTTLなどがこれらのカテゴリーに属する。

最後に今回のテーマであるB2であるが、ジェネレータとヘッドをケーブルで接続するというスタジオスタイルを超小型化したということがポイントとなる。ケーブルの引き回しが機動力を大きく損ねることはスタジオ用のストロボと欠点が同じ。逆に電源が1つに集約されているので、確実に発光することは連写を多用するファッションフォトには心強いことだろう。豊富なモデファイヤは軽量化されており運搬や設営にも貢献している。状況を作り出すようなライティングや大きな面光源を必要とする状況には光量が足りなく、純正のモデファイヤを駆使していくことが望ましい。ジェネレータひとつ、ヘッドひとつを利用することで効果を最大限に発揮する。

カメラマン駆け出しの場合はエディトリアル中心となるだろうからフットワークを第一に考えるべきだと思う。煩雑なバッテリー管理にうんざりしてしまうかもしれないが、クリップオン多灯が何かとよいと思う。性能のよいレンズを所有しておけば、コマーシャルにも対応するだけの応用が可能なポテンシャルを秘めている。気が付けばあらゆる部品の山に囲まれることになるが、出費が少ないことがありがたい。

人物撮影が多く、ロケ地の移動が少ないのであればB2が頼もしい。プロフォトが提供するだけのことはある骨太の設計は安心感がある。モデリングランプがバッテリーで利用可能な点も見逃せない。高速閃光モードも備え、さらにはハイエンドデジタル一眼レフの連写速度に追随する。一瞬をモノにする現場でこれほどありがたい思いをすることはないだろう。

商品撮影などのコマーシャルフォトの場合はバッテリータイプのモノブロックが懐の広い撮影現場を提供する。カメラマンの配慮が支配的ではないコマーシャル撮影現場で、光量の多さで乗り切れる現場もあることを痛感するだろう。

ビギナーが考えがちなこととして、ケースバイケースで機材を揃えることが理にかなっているようにも思えるだろう。というか、誰でもそう思うだろう。とはいえベテランがひとつのやり方に固執しているのは頑固なだけではない。我々は森羅万象を写すことが使命。現場で予期せぬ出来事に遭遇することなど茶飯事だ。その2度とないシャッターチャンスに機材をあわせることなど不可能だ。我々は占い師ではない。しょせんカメラマンは手慣れた手垢まみれの機材を、独自のやり方で独自の結果を出すことしか出来ないのだ。そんなときに頼れる相棒は、自分のやり方についてきてくれる機材だけ。価格にとらわれず良いものを揃えておきたい。