2016年6月1日水曜日

Profoto B2 使用感 その後

クリップオンでは物足りず、モノブロックではAC電源が機動力を損ねる...
何かよい機材はないか...そう考えるユーザーは多いと思う。ベテランは自己解決されているだろうから、ビギナー目線でモノをみてみよう。

クリップオンを多灯で利用しているユーザーが一番多いと思う。カメラメーカー純正品以外では、ラジオスレーブを外付けしているケースもまた多いだろう。このやり方だとバッテリーの管理がとても大変になる。クリップオンのバッテリー、ラジオスレーブのバッテリー、それら多灯ぶんのバッテリーが山ほどカメラバッグに溢れることになる。
現場での使用感は実に軽快で、バッテリー交換が頻繁に起こること、バッテリーぎれがどの機材なのか判別しにくいことが欠点。気づくとミスファイアカットを量産していることになる。
もう1つの欠点は、絶対的な光量が足りないこと。状況を作り出すようなライティングをする場合、この光量不足でISO感度を上げて対処する。結果、像のクオリティに影響してしまう。
ハマる場合とそうでない場合と、その差が激しい。

次にバッテリー内蔵タイプのモノブロックを現場に持ち込んだ経験をいうと、多灯ぶんの重量と体積がとにかく機動力を損ねる。現場に到着した時にはすでにヘトヘトになっているという、よくわからない撮影となる。
現場での使用感は、光量もじゅうぶんなことも含めて、組み上げてしまえば軽快。トップヘビーになるのでライトスタンドが一回り大きなモノを必要とすること、単体で完結していることでバンクやアンブレラなどのモデファイヤを利用しやすいという利点がある反面、画角の死角に灯体を仕込んだり、アシスタントと手持ちで動き回るようなフットワークは期待できない。トップライトは不可能に近いだろう。
ProfotoのAirTTLなどがこれらのカテゴリーに属する。

最後に今回のテーマであるB2であるが、ジェネレータとヘッドをケーブルで接続するというスタジオスタイルを超小型化したということがポイントとなる。ケーブルの引き回しが機動力を大きく損ねることはスタジオ用のストロボと欠点が同じ。逆に電源が1つに集約されているので、確実に発光することは連写を多用するファッションフォトには心強いことだろう。豊富なモデファイヤは軽量化されており運搬や設営にも貢献している。状況を作り出すようなライティングや大きな面光源を必要とする状況には光量が足りなく、純正のモデファイヤを駆使していくことが望ましい。ジェネレータひとつ、ヘッドひとつを利用することで効果を最大限に発揮する。

カメラマン駆け出しの場合はエディトリアル中心となるだろうからフットワークを第一に考えるべきだと思う。煩雑なバッテリー管理にうんざりしてしまうかもしれないが、クリップオン多灯が何かとよいと思う。性能のよいレンズを所有しておけば、コマーシャルにも対応するだけの応用が可能なポテンシャルを秘めている。気が付けばあらゆる部品の山に囲まれることになるが、出費が少ないことがありがたい。

人物撮影が多く、ロケ地の移動が少ないのであればB2が頼もしい。プロフォトが提供するだけのことはある骨太の設計は安心感がある。モデリングランプがバッテリーで利用可能な点も見逃せない。高速閃光モードも備え、さらにはハイエンドデジタル一眼レフの連写速度に追随する。一瞬をモノにする現場でこれほどありがたい思いをすることはないだろう。

商品撮影などのコマーシャルフォトの場合はバッテリータイプのモノブロックが懐の広い撮影現場を提供する。カメラマンの配慮が支配的ではないコマーシャル撮影現場で、光量の多さで乗り切れる現場もあることを痛感するだろう。

ビギナーが考えがちなこととして、ケースバイケースで機材を揃えることが理にかなっているようにも思えるだろう。というか、誰でもそう思うだろう。とはいえベテランがひとつのやり方に固執しているのは頑固なだけではない。我々は森羅万象を写すことが使命。現場で予期せぬ出来事に遭遇することなど茶飯事だ。その2度とないシャッターチャンスに機材をあわせることなど不可能だ。我々は占い師ではない。しょせんカメラマンは手慣れた手垢まみれの機材を、独自のやり方で独自の結果を出すことしか出来ないのだ。そんなときに頼れる相棒は、自分のやり方についてきてくれる機材だけ。価格にとらわれず良いものを揃えておきたい。


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