シグマのArt50の実勢価格はツアイスのOtusの1/4程度となっています。
性能も1/4というわけではなく、ほとんどのファクターで同等となっているようです。
お買得な商品ですね。
有名掲示板でよく見るのですが、おんなじ性能で1/4の価格という文言。
...ちょっと違うというか、そもそも目指すところが違うのです。それをアレコレいってみたいと思います。
近年、交換レンズの性能向上が緩やかになってきました。同時にボディの画素数も増えたことで、その性能向上を実感しづらいことになってきています。
ハイエンドからエンスーのユーザーにとっては、緩やかどころか変わっていないと感じる場合もあると思います。
そこにツアイスからのこたえがありました。
様々な収差補正をしてきたメーカーですが、軸上色収差の補正は後回しになっていました。正確に言うと、軸上色収差の補正を第一にすることは、商売上難しかったということでしょうか。
しかし、シネレンズまで手がけるツアイスは、残るポイント、軸上色収差こそが「壁」だと認識していたようで、シネレンズの技術がそこに入っているようです。
シグマ以外の他社に比べて、かなりの違いを感じてはいますが、シグマがどれだけ軸上色収差補正をしようがガウスという光学を選んだことで、優先順位としては格下げになりました。
そこに大きい違いがあるのです。
軸上色収差をほぼ完全に補正したツアイスとシグマのArtでは、富士山とエベレストぐらい違うものです。乱暴に言うと、ただの高解像度レンズなのかどうかということです。
そのにはいわゆる色のりがウンヌンといった都市伝説なことを相手にしているわけではありません。
アウトフォーカス部の色ずれやフリンジ、ピクセル割れギリギリの解像におけるアーティファクトの抑制など、まるで中版とうたうツアイスに偽りありません。
既存のやり方で頂点を目指したシグマには、本当によくやったと伝えたいのですが、ツアイスは別の次元にいたということです。いままでの商売では限界だと。もはや中版並みの描写を望まれている135の交換レンズには、既存のやり方では既存の頂点にしかたどり着かないということを知っていたようです。
おそらく商売上の都合もあって、シグマの到達点は決められたのだと思われます。おんなじようなものを、おんなじような価格でぶつけても仕方がないと。とはいえ我々よりも先を見ていたことは事実でしょう。しこもそれがレンズのふるさと、ドイツのツアイス(生産は日本)だということが、何か考えさせられます。
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